松本:2017/11/18
SEと言う言葉は様々な使い方がされており、そのことが最初の部分に書かれていました。また会社の規模によっても、SEとしての立場や役割が異なることを理解しました。私はSE、技術者として現場では主に基本設計から入り、結合テストや総合テストまでという作業に携わることが多いです。本書では「SEはコンピュータシステムにおける建築士」と書かれ、その意味では変わりませんが、さらにシステムの受注から納品、保守チームへの受け渡しまでがSEの仕事として書かれていました。プロジェクトマネージャ的な部分も多く含まれています。私の範囲を超える部分が多かったですが、本書のいうSEの視点を持ちつつ今後のプロジェクトに入ることができるようになることができればと思います。
SEとして求められることの一つは広範囲にわたる知識で、技術的なことばかりでなく法務や経理の知識も含まれます。またSEとして持つ役割の一連の流れの中で営業担当、顧客、テクニカルエンジニア、プログラマ、検査技術者など様々な人たちとの関わりをこなしていかなければなりません。顧客の要求を満たすことを与えられた予算の範囲で行うというコスト意識も必要ですし、全工程のスケジューリングをして納期を守るというタイムマネジメント力、プログラマたちをまとめるというリーダーシップ、などなど多岐にわたるスキルを要します。
また様々な工程の中で顧客に対してや開発チーム内でプレゼンテーションをしていくことも必要になります。私自身、今後プレゼンテーション力もつけていきたいスキルの一つです。
基本設計~テストまでの流れについてはこれまでも多くの経験をしてきましたが、この本と出会ったことでそのことを振り返るだけでなく、新たな視点で見ることができるようになったかと思います。
最後にシニアSEを目指すということで、特にSEの仕事に関連した資格について述べられていました。資格を持つことで客観的に自分の技術力を測ることができ、また取得することにより自分の自信にもなります。紹介されていた幾つかの資格がありましたが、現時点で私にとって最適な資格をWEBサイト等で調べ、今後一つずつ挑戦していきたいです。
本書を読んで知識を得たというだけで終わらず、今後の仕事に活かせるよう意識して取り組んでいきたいです。