松本:2017/01/26
松下幸之助著の「道」という本を読んだ感想です。
121篇の短文がまとめられたこの本で、今までどのような道を歩んできたか、今の自分はどこを歩いているのか、そして未来にどんな道を歩んでいくか考えさせられた。
その一篇「岐路にたちつつ」に書かれているように動物園の動物になるということは、不安はないだろうが、生き甲斐のない生活であることは確かだ。人生には真剣勝負があり、一つ一つの峠をいかにして超えていくかそれに奮闘していくことにより充実感を得ることができる。悪戦苦闘しつつ日々少しずつ進歩する。そのような努力を繰り返すことにより、経験者、また有識者と呼ばれるようになることもあるだろう。しかしその知識と経験により満足し、また物事が順調に進んでいく時に油断は生まれてくることに注意しなくてはいけない。順境にあっても逆境にあっても一歩一歩手探りで分からないことは人に聞く謙虚さを持ち、自分に与えられた道を素直に進んでいくことの大事さを教えられた。
昨年8月から今のプロジェクトに入ったが、技術的に全く今まで経験したことのないもので、前任者がいない中で一人で身につけていくしかなく、最初の1ヶ月くらいは必死にもがいていた。今でもまだ分からないことも出てきていて一歩一歩手探りだ。それでも最近ではいろいろ認められるようにもなってきた。先々月から一緒に働くことになった方には、私がプロジェクトに入ってまだ半年であるということにも驚かれた。でもこのような時こそ、慢心せず、謙虚に進んでいくことが必要だということだ。子供は「なぜ」と問うて成長することが書かれているが、そのような姿勢で私も道を進んでいることを実感できるよう成長していきたい。